こんにちは! 周智郡森町 仲町歯科医院院長の義永です。
この時期になると、ハロウィングッズがたくさんお店に並んでいるのをよく見かけます。
仮装や飾り付けなどが目を引きますが、かぼちゃやお芋など、秋の味覚を使ったスイーツもヨダレものですね。(失礼しました)
さて、真面目な話をしますと、こういった時に出る「ヨダレ」ですが一体1日にどれだほど分泌されているかご存知でしょうか?
実は、唾液は成人の場合1日に約1.0~1.5リットルも出ると言われています。なぜ「だ液はこんなにたくさん出るのか?」
それは、私たちが生きていくために欠かすことのできない様々な役割を持っているためなのです。
今回は、そんな「だ液の大切な働き」をいくつかご紹介したいと思います。
1.溶けた歯を再生!
私たちの歯は、実は食事のたびに「むし歯菌が出す酸」によって溶かされています!
これを「脱灰(だっかい)」といい、この状態が続くと「むし歯」になってしまいます。
しかし、「だ液」には溶けた歯を再生(再石灰化)する力があります!
「だ液」に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが、溶けた歯に浸透することで、再石灰化が行われます。
2.歯を守る環境づくり!
清涼飲料水など、酸の強いものを口に入れると歯が溶けやすい状態になります。
しかし、そうした危険から歯を守っているのがやはり「だ液」。
だ液には酸を中和し、口の中を中性に保とうとする働きがあるのです。
たとえば、梅干しなど、酸っぱいものを食べると唾液が溢れ出てくるという覚えはありませんか?
あれは脳が「歯を守れ!」と指令を出しているのですね。
3.食事をおいしく!
実は、食べ物の味は舌に乗せるだけでは分かりません。
味成分がだ液と混ざることにより、はじめて味を感じることができるのです。
4.粘膜を守る!
柔らかい粘膜はとてもデリケート。
硬い歯や、熱いお茶などで粘膜に傷がつかないよう、だ液が守っています!他にも「口臭を抑えたり」、「食べ物を飲み込みやすくする」といった働きも!
普段なにげなくお口を潤しているだ液ですが、意外にも、からだ全体の健康のために、色々な働きを担ってくれているというわけですね!
仲町歯科医院ではこのような全身の健康を考えての口腔ケアに、取り組んでいます。
だ液の働きをよくする「あいうべ体操」や「だ液腺マッサージ」などのやり方は、遠慮なくスタッフにお問い合わせください。