皆さんこんにちは。周智郡森町仲町歯科医院 院長の義永です。
今年の桜開花は全国的に平均より早いそうで、早いところでは3月の下旬ごろから桜を目にできる地域もあるようです。
一部では、タクシーやクルーザー、さらには気球から桜並木を眺めたり、ホテルの1室から桜を鑑賞するなど、「コロナ禍だからこそ」のお花見が考えられているとか。
2021年は今年しかありませんから、いつもと違うお花見を体験してみるのもいいかもしれませんね。
さて、体験と言えば、皆さんは不意に「つめものが取れてしまった」という経験はありますか?
接着力が弱まっていたり、歯ぎしりで摩耗していたり、つめものが取れてしまう理由はいくつか考えられます。
では、もしもこの取れてしまったつめものをうっかり飲み込んでしまった場合は一体どうなるのでしょうか?
◆多くはそのまま排出される
飲み込んだ場合の多くは、そのまま胃に流れ込みます。
これを「誤飲(ごいん)」といい、数日のうちに便と一緒に排出されることがほとんどです。
ごくまれに、胃や腸を傷つけるということもありますので、体調が悪くなったり、気分がすぐれないなど、心配な場合は、内科でレントゲン撮影をしてしっかりと確認してもらいましょう。
◆危険なケース
飲み込んだ時に咳き込んだりのどに引っかかりを感じた場合は、気管に入ってしまった可能性があります。
これを「誤嚥(ごえん)」といいますが、この場合はすぐに内科を受診してください。
取れてしまった「つめもの」にはお口の中の様々な細菌が付着しています。
それが気管に入ったまま放っておくと、つめものに付着していた細菌によって「誤嚥性肺炎」を引き起こす可能性があります。
大変危険ですので、必ず内科を受診してください。
◆どうしたら防げる?
「つめものが取れてしまう原因」の1つに「二次むし歯」というものがあります。
むし歯の治療時に製作する「つめもの」や「かぶせもの」は、本来とても高い精度で作られています。
しかし、時間の経過などが原因でいずれ「隙間」ができてしまうことも。
こういった隙間にプラーク(歯垢)が入り込むと、せっかく治療した場所が再びむし歯になってしまう…!
これが「二次むし歯」です。
つめものは、どのような素材であっても人工物である以上必ず劣化してしまいます。
このような劣化や、二次むし歯など、細かなサインを初期に発見するためにもぜひ仲町歯科医院での定期検診をご活用ください。