皆さんこんにちは!
周智郡森町 仲町歯科医院院長の義永です。
5月は暦の上では初夏、夏の始まりです。
本格的に暑くなるのはまだまだ先ですが、様々な植物が元気に育つ季節。ポピーのお花畑などはこれからが見頃となりますね!
お口の中のお花畑とは?
さて、突然ですが、皆さんの体にもいくつか「お花畑」があるのはご存知でしょうか。
その中の一つは皆さんの「お口」にあります。
お口の中には何千種何億個以上もの細菌が生息しており、それらが種類ごとにまとまっている様がまるでお花畑(Floraー フローラ-)のように見える…
ということから『口内フローラ』と呼ばれています。
口内フローラの環境は、身体の健康にも影響します
このフローラにいる細菌(悪玉菌)は虫歯や歯周病の原因にもなりますが、それらが血流に乗ることで全身に広がると…
『脳卒中』『心筋梗塞』『糖尿病』
さらには
『がん』『リウマチ』『早産』など、一見全く関係のない病気にも、さらなる悪影響を及ぼします。
健康で長生きするためには、しっかりした口腔ケアが必須なのです。
とはいえ、細菌はそのすべてが悪影響を及ぼすものではありません。
細菌は主に、善玉菌と悪玉菌、そして状況に応じて変化する日和見菌の3つが存在します。
日和見菌は、3種類の中で最も高い割合を占める菌なのですが、善玉菌と悪玉菌のうち、より優勢な方(数の多い方)の味方となります。
つまり、善玉菌が多い状態をキープし、口内フローラの環境を良くすることで身体を健康にする効果が期待できるのです。
口内フローラの環境を良くするには、セルフケアが大切
善玉菌を多くし、口腔環境を良くするために大切なのは
・お口を清潔に保つこと
・唾液による自浄作用
・規則的な食生活
・ロイテリ菌などのバクテリアセラピー
などが挙げられます。
そして、「お口を清潔に保つ方法」の中でも一番身近なのが、歯磨きなどのセルフケア!
基礎中の基礎ですが、意外としっかりできている方は少ないものです。
なにせお口の中には、よく歯を磨く人でも1000~2000億個ほど、ほとんど磨かない人だと、なんと10倍の1兆個以上の細菌が存在します。
そしてセルフケアで見落としがちなのが「フロスや歯間ブラシ」といった補助用具を使うこと。
実は、歯ブラシだけでは「歯と歯の隙間」に存在する細菌を除去できず、4割もの磨き残しがある…
と言われています。
こうした補助器具の使い方や、使っていてもしっかりできているか不安…
と感じた方は、仲町歯科医院チームメンバーにお気兼ねなくご相談ください。
皆さんの口腔ケア指導やお手伝いも、私たちの大切な役割ですので、いつでもお待ちしております。