皆さんこんにちは!
周智郡森町 仲町歯科医院院長の義永です。
まだまだ寒い日が続きますが、
暖かい春はもうすぐそこ。
3月の和名は『弥生(やよい)』といって、
「木草 弥 生い茂る月(草木がいよいよ生い茂る月)」
という言葉が短くなったものだそうです。
春を迎えて草木が育つ、
命が芽吹く季節にはぴったりの名前ですね。
さて、命の芽吹き、といえば
私たち人間にも妊娠・出産という形で訪れます。
今はまだその予定がなかったり、
これを読んでいる皆さんが男性だとしても、
将来のためや、ご友人、奥様のために、
ぜひ知っておいていただきたい
『妊娠時期特有の危険』があります。
妊娠すると
体内のホルモンバランスが変化し
お母さんの身体には
さまざまな影響があらわれます。
女性ホルモンが増えるのも、
その変化のひとつ。
ですが困ったことに、
歯周病菌の中には
女性ホルモンが大好きな菌種がいます。
そのため、ある調査では
妊婦さんの約8割が
歯周病に罹っている
というデータがあるほど、
妊婦さんは歯周病にかかりやすいのです。
◆歯周病は万病のもと
歯周病は痛みなどの
直接的な影響が少ないため
軽く見られがちですが、
放置していると必ず歯が抜けてしまいます。
しかも、
・脳梗塞
・心臓病
・糖尿病
・骨粗しょう症
・誤嚥性肺炎
・がん・・・。
といった、
さまざまな病気のリスクを
高めることもわかっていますので、
決して甘く見ていい病気ではありません。
◆歯周病はお腹の赤ちゃんにも…
全身に影響があるということは、
当然ながら
お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんにも
悪影響が及びます。
それは、早産・低体重児の出産リスクです。
アルコールを摂取した際の
早産リスクが約3倍なのに対し、
なんと、歯周病を患うと
早産のリスクが7倍にまで
高まってしまうのです。
母子ともに健康であるためにも、
妊娠したら産婦人科だけではなく、
仲町歯科医院へも必ずご来院ください。
また、つわりが辛い時は決して無理せず、
落ち着いた時にいらしてくださいね。