睡眠不足は歯にも悪い? 知っておきたい眠りとお口の関係

こんにちは。院長の義永です。
7月に入り、夏の暑さが
本格的になってきました。

昼だけでなく夜も暑さが続くと
寝苦しさを感じることで、
なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。

この睡眠不足
心身の健康にとっての大敵ですが、
実はお口にも悪影響を及ぼすことを
ご存じでしょうか?

今回は睡眠とお口の健康の関係性について
お話ししていきます。

◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?

 不十分な睡眠によるリスクのひとつが
むし歯の進行です。

「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
と思われるかもしれませんが、
これだけでは
むし歯を防げない恐れがあるのです。

では、どのようにして睡眠不足が
むし歯の進行を招くのでしょうか?

その要因は、だ液の減少です。

だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
歯の修復を促したりすることで、
むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。

しかし、睡眠不足によって
自律神経が乱れると、
だ液の分泌量が減少します。

この結果、だ液によって
歯を守る働きが不十分になり、
むし歯が進行しやすくなります。

◆むし歯だけじゃない!?
 睡眠不足によるもうひとつのリスク

睡眠不足によって引き起こされる
もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。

歯周病は歯を支える骨が
溶けてしまう病気で、
最悪の場合は
歯が抜けてしまう恐れもあります。

では、睡眠不足と歯周病は
どのように関係しているのでしょうか?

これらを結びつける
キーワードが「糖尿病」です。

糖尿病は血液中の血糖の増加により、
やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
数ある発症要因のひとつに
睡眠不足が挙げられています。

そして、糖尿病は
先に述べた歯周病と深い関係があり、
相互に症状を悪化させることが
明らかになっているのです。

いずれも自覚症状に乏しいため、
「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
といった事態にもなりうる、
まさに恐ろしい病気です。

◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり

先にご紹介したケースとは逆に、
歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
あると言われています。

ある研究では、
歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
睡眠時間に影響する恐れがある

との指摘をもとに、
調査が実施されました。

その結果、歯の本数が少ない人は
20本以上歯がある人に比べて、
睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
高くなることが明らかになりました。

このように、お口と睡眠は
お互いに深い関係性があり、
ときに健康そのものを左右するといっても
過言ではありません。

 

◆お口のケアと良好な睡眠で
健やかな毎日を!

健やかな生活を送るためには
良質な睡眠とお口の健康維持、
どちらも欠かすことができません。

毎日の生活習慣を整えつつ、
お口の状態に不安がある方は
早めに歯科を受診することをおすすめします。

日々のセルフケアで
万全の対策を心がけて、
暑い夏も元気に乗り切りましょう!

 

 

 

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