あけましておめでとうございます。
周智郡森町仲町歯科医院院長の義永です。本年もよろしくお願いいたします。
皆さま、 年末年始はゆっくりとお休みできましたか?
普段できない分、 たくさん食べて
たくさん寝ていたら正月太りしていた…!
なんて方も多いかもしれませんね。
正月太りは放置すると、
数か月後にはさらに体重が増える、といった
悪循環が生まれてしまいます。
こうした「放っておくと危険な異変」は、
はじめは大したことがなくても、
気づいたときの早めの対処が肝心です。
実は、
「ちょっと歯がしみる」ような 「知覚過敏」 も、
そんな 「異変」 のひとつなのです。
◆そもそもどうして 「しみる」 ?
知覚過敏のメカニズム
歯の刺激を脳に伝えているのは 「神経」 です。
神経は、 無数の穴が空いた「象牙質」 という組織に覆われています。
さらに、象牙質は 「エナメル質」、「セメント質」 に覆われているため、
本来であれば、
「刺激」 が神経まで直接伝わることはありません。
しかし、 何らかの原因で
エナメル質やセメント質が失われると象牙質の穴を通じて
神経に刺激が伝わるようになります。
この刺激が 「知覚過敏」 の正体です。
◆どうしてエナメル質やセメント質が失われるの?
エナメル質やセメント質が失われる原因は
いくつか考えられますが、
皆さまにとって身近な病気である
「むし歯」 や 「歯周病」 も原因のひとつ。
むし歯になるとエナメル質が溶け、
また、 歯周病になると
「歯ぐき下がり」を引き起こし、
セメント質が露出してしまいます。
セメント質はエナメル質と比べてとてももろく、
ブラッシング程度の刺激でも
あっという間にすり減って、
象牙質がむき出しになってしまうのです。
◆知覚過敏が 「悪循環」を生む!
知覚過敏を放っておくと、
その痛みから歯が磨きづらくなり、
ブラーク (歯垢) を落としにくくなります。
すると、蓄積したプラークに潜む細菌が
酸を出して歯の表面を溶かし、
知覚過敏を悪化させます。
その結果、
さらに磨きにくくなり、どんどんプラークが増えてしまいます。
知覚過敏はしっかり治療しないと
こうした悪循環に陥ってしまうのです。
そして、プラークが蓄積すると、
「むし歯」や「歯周病」 のリスクがさらに増大し、
お口の健康はどんどん失われていきます。
ひとくちに 「歯がしみる」 といっても、
原因は知覚過敏のほかに多数あります。
大切なのは、
根本的な原因をしっかり把握し、
対処することです。
しかし、その原因や対処法を
ご自身で判断するのは非常に難しいため、
歯がしみたときには仲町歯科医院にご相談ください。
健康なお口で、楽しい1年を過ごしてまいりましょう!