出張授業の様子

未来を担う子どもたちへ

皆さんこんにちは! 周智郡森町 仲町歯科医院院長の義永です。
今年の冬至は「12月21日」に当たるそうです。
冬至とは1年の中で最も昼が短く、最も夜が長い日のこと。

厳しい寒さはまだまだ続きますが、冬至を境に、また少しずつ昼が長くなっていきますので、太陽のように明るい気持ちで年を越したいものですね。

さて、11月18日と25日の2日間、それこそ太陽のようなたくさんの笑顔を前にしてお話をする機会があったので、ご紹介します。

この日は森町立宮園小学校で出張授業を行い、4年生の2組、計48名の生徒さんたちに歯の重要性をお伝えしました。
幸い2日とも見事な秋晴れ
校庭のシンボルツリーのベニカエデもきれいに色づいていました。

校庭のシンボルツリーのベニカエデ

同小学校での出張授業は、お陰様で今年で4回目。
これまでの生徒さんたちの反応やいただいた感想を踏まえ、歯科衛生士が分かりやすく内容を考え、図表も改良し組み立て、身振り手振りをまじえてお話をしました。

出張授業の様子

出張授業の様子

4年生といえば10~11歳。
ちょうど乳歯から永久歯へと生え変わる真っただ中で、ほとんどの子は12本程度の永久歯が萌出(ほうしゅつ:歯が生えてくること)しています。

ちなみに生えてきたばかりの永久歯は硬度も低く簡単にう蝕(うしょく:むし歯)に侵されやすいため、この時期は歯を大切にする意識を特に強く持っていただきたいですね。

子どもたちには、大事に歯を使うコツや、下記のような日ごろのケアのポイントを伝えました。
・萌出途中の歯を効率よく磨くために歯ブラシの角度に気をつける
・フッ素入りの歯磨き剤を使用する。またフッ素を必要以上に流さないよう、洗口はしすぎない(ペットボトルの蓋10CC程度の水で30秒) など

ほかにも「1.食べ物を噛む 2.話す 3.(食いしばって)力を出す 4.顔の形を保つ」といった4つの歯の役割を伝えたうえで、歯の大切さ・なぜ歯が必要なのか、を説明しました。

こちらの写真は、当院患者さんの石膏模型を生徒さんたちに見ていただいている様子です。
「歯のない口腔内」を知ってもらうために持ち出してきました。
歯科の現実にはどの子も興味津々。
口腔内細菌の位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう:光の回折や干渉を利用し、透明な標本でも明暗のコントラストを付けて観察できる)動画もタブレットで見てもらったところ、熱心に観察していました。

最後に締めくくりとして、下記のように「口を閉じる大切さ」を話しました。

・お口が開いたままだとウイルスや細菌が入りやすく、風邪もひきやすい
・歯並びが悪くなったりむし歯にもなりやすい
・舌を上の顎にくっつけて口を閉じる
・鼻で呼吸するとお顔も素敵になる

ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、意識して日々の生活を継続するとしないとでは、心身の健康面に大きな違いが出るはずです。
今回の話が、未来のある子どもたちの役に立てたなら本当に嬉しく思います。

どうやら、また来年も担当させていただけるようです。
子どもたちが口腔内の健康を保つことで、心身ともに元気に成長していくことを願いつつ、来年も工夫をこらして楽しい話ができればと思います。

【医院からのお知らせ】

12月29日(日)~1月6日(月) 年末年始休暇のため休診となります。

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